【K-メソッド】
世界で一番、単純明解なアクート発声法
《 アクート(Hybrid発声)メソッド》
~ 胸声とアクートによる「Hybrid歌唱術」 ~
貴方は未だ自身の声帯の潜在的機能を半分しか使っていません 出来ないのではなく使っていないだけです。 先ず貴方が使ってない半分が何たるかを知る事から始まります! そしてその潜在的能力の扉の向こうにあるのは・・・・・ 貴方を頑なにし、委縮させて来た迷いからの解放です さあ、パッサッジョと言う扉を開けて更なる「歌う喜び」を感じるのです!! |
【Hybrid歌唱法】 「ジラーレ~アクート」への覚醒を経てバリトンの私にアクート域を可能にしたのが「Hybrid歌唱法」私が構築した歌唱術です。 最低音のレンジが「ヘ音譜表」の下第一線「ミ」のバリトンの私が、テナーのアリアを可能にしたのが「Hybrid歌唱法」 です。 貴方の最低音のレンジはどの辺りでしょうか? 貴方ならもっと羽ばたけるはずです! 芸大・音大と言う安全運転を指導する自動車教習所では教えられない、サーキットテクニックのドリフト走行と似ています。 普通、自動車教習所では・・・、左折する際には(特に路面が濡れている時などは)十分に減速してゆっくり曲がる様に指導します。 しかし、ドリフト走行は真逆です。コーナーに入る際に路面をタイヤがグリップしない様にアクセルを踏み込み空回りさせます。 そして更にコーナーとは逆にハンドルを切る事で・・・・グリップを失った車体は慣性に従いドリフトし始めます。 アクート唱法も・・・アクートに入る際には胸声のグリップを断ち切ります。 胸声のグリップとは・・・・? 貴方の先生がパッサッジョ域で力んでしまう貴方に「喉を開いて軟口蓋を上げて、リラックスして!」とアドバイスしても・・・どこまでも声で歌ってしまい、息漏れ女形声のままで歌ってしまう意識の事です。 要するに神様が普遍的に与えた地声・喉声とも言う言語発声プロセスです。言語発声プロセスとは・・・・どうしてもここ(声)で歌ってしまう・・・・、どうしてもそこから外れられない。そこを外してどう歌うのか分からない・・・・と言う意識。これが「胸声のグリップ」です。 しかし、アクートもハンドルを逆に切り、慣性に任せて車体のアクセルを踏み続けるのと同じです。 言語発声のハンドルを逆に切ってひっくり返し、コントロールを失って閉じるだけの機能しか持ち得なくなった声帯を呼気のスピードで鳴らし続けるのです。 この逆ハンドルとグリップ喪失と言う2つのタブーこそがアクートとドリフト走行の共通点です。 だからアクートは「反生理現象」なのです。わかっていても体が逆に反応してしまうのです。 ちなみに・・・・・ 女性の「胸声」~「頭声」へのシフトはオートマシフト 男性の「胸声」~「アクート」へのシフトはマニュアルシフト マニュアルシフトだからこそ「ドリフト走行(アクート唱法)」は可能なのです。しかし、女性のオートマより3倍、いや5倍難しいはずです。 |
【ジラーレ パッサッジョが重力を失う瞬間】 |
動画でご覧の通り、(私の感覚として)ジラーレで捉えた音(胸声域の上のポジション)は重力をも失ったかのように感じていました。その様な折、フランコ・コレッリの最晩年のレッスンでの言葉「音は泉に浮かぶピンポン玉のようなものなので、・・(中略)・・息が上がってきたら、その上に置く・・・」 は正に「そこか!」と言う驚きでした。 しかしこれはベルカントの奥儀と言う程のものでもなく、普通に感じ得る事なのです。ただそれを困難にしているのが、物心ついた時には既に無意識化してしまっている言語発声プロセスの「呪縛」です。 10年前に私がアクート・ジラーレの体感を具体的にしてアップした記事をご紹介します。 「ついにアクートの可視化に成功!?」 2015-11-23 22:13:31 Up road https://ameblo.jp/acuto-appoggiato/en... そしてフランコ・コレッリが最後のレッスンの中で語った言葉・・・・ Franco Corelli -"Last Words On Singing 2003" youtube • Franco Corelli -"Last Words On Singin... 書き起こし(和訳): 舌と口蓋の距離を意識する必要がありますが、緊張せずに優しく行います。そうしないと、音がそこに残ります。窒息します。教える人、歌う人、喉を開くことを考えない人はいません。あくび...そして歌うのです。時間とともに理想的な場所を確立します。もう少し前へ...もう少し後ろへ。暗さと明るさの間でそれを見つけなければなりません。それを見つける必要があり、時間がかかりますが、ゆっくりとゆっくりと見つけます。重要なのは、常に自由を感じることです。喉に力を入れると: チャオ! 舌は緊張させず、しなやかに保つことを覚えておいてください。音は泉に浮かぶピンポン玉のようなものなので、声も前に出しすぎないように意識する必要があります。前に出しすぎると遅かれ早かれ閉じてしまうからです。息が上がってきたら、その上に置く必要があります。中心にあればすべてうまくいきますが、そうでない場合、喉を開いたままにしておくことを意識しないと、喉に影響が出ます。自分自身を内面から観察し、舌がしなやかであることを確認しましょう。呼吸をうまくコントロールする必要があります。まるで呼吸のゲームです。だからこそ、多くの人が非常に楽々と歌っているのを見かけるのです。鼻で息を吸わないように注意してください。鼻で息を吸うと声が少し高くなり、響きが悪くなります。歌唱に関する重要なアドバイスの一つに、歯で歌うというものがあります。ある意味矛盾しているようですが、声は後ろで自由に動かす必要があります。声を暗くしないように注意してください。暗い声は重苦しいからです。特に若い声は、より明るく歌う必要があります。(※ Google翻訳による) |
【アクートはファルセットの一卵性双生児】 |
アクート発声を難しくしているのはパッサッジョ以降も「言語発声」のままでアプローチしてしまう為です。パッサッジョ~アクートは「胸声域の上のポジション」でアプローチする事を悟れば貴方のアクートはファルセットの高音域まで広がるのです。 [1] 先ず下のC音を胸声で響きを感じながら伸ばした後、オクターブ上へ(ヨーデルの様に)ファルセットで跳躍します。 ※、C音ではなく任意の高さで大丈夫ですよ。 [2] 今度は口を軽く閉じて同じ事をやってみましょう? 要するに上のCは鼻歌もしくはハミングになるはずです。 [3] 今度は、口を開けた状態のまま軟口蓋を閉じ、【1】と同じことをやってみましょう。そして上のC(ファルセット)をハミング(鼻歌)で伸ばしてみましょう。問題なく出来るはずです。 [4] 1~3は皆さん問題なくクリアできると思います。これからが【K-メソッド】が提唱するHYBRID歌唱法です。 今度は[3]の状態から僅かに軟口蓋を僅かに開けて下図の様に口腔の響きも加えて下さい。 大概の男性は軟口蓋を開けて口腔へ呼気が流れた段階でファルセットのままになってしまいます。しかし、極たまにファルセットにならずに口腔で響きが増幅し「嬌声域の上のポジション」に覚醒できる方もいます。 そして、この胸声域の上のポジションが具体的になって着たら私の【K-メソッド】のHPのヴォカリッツィとこの動画の後半の跳躍の発声パターンででのトレーニングをお勧めします。 ※、動画の初頭のヴォカリッツィは私がイタリアで師事したバリトンのマエストロによるヴォカリッツィ(メロッキメソッド)です。このヴォカリッツィの有効性は否定しませんが、喉声のまましゃくり上げてしまうので注意が必要です。 ※、ヴォカリッツィのポイントはオクターブ上のポジションは胸声では無く、「胸声域の上のポジション」で捉えることです。 |
「Hybrid歌唱法」 私の着地点 |
《「ベルカント唱法」の概念を超えて》 超絶技巧を駆使したカストラートの時代が終焉を迎えると、コロラトゥーラやアジリタの技術は後のソプラノが受け継ぎ、ロッシーニを始めとするベルカント・オペラが主流となった。 男性も違わず「胸声」~「ファルセット」での歌唱がスタンダードであったようだ。 しかし、ジルベール・デュプレ(1806年12月9日 – 1896年9月23日)が1831年にルッカで行われたロッシーニによる『ギヨーム・テル』のイタリアでの初演の際に、〈ハイ C〉をファルセットではなく実声で歌った辺りからイタリアオペラの歌唱スタイルは新たなスタンダードへと動き始める。 さらにヴェルディやプッチーニの作風の中でテノール達はよりドラマティックな表現を要求されていく・・・・。 オーケストラも厚くなり、歌の質よりもオーケストラに負けない声のボリュームとキャラクター優先の声色歌唱が主流化して行く。 しかし、そのような中でスカラ座の音楽監督に就任した指揮者のトスカニーニは音楽的にそぐわない見世物的オペラの俗習(スター歌手主導で何度も繰り返されるアリアのアンコールの禁止や楽譜にはない歌い回し等)を排除し、改革していく。 その流れの中でトスカニーニが重用したテノール、アウレリーアノ・ペルティレの歌唱スタイルがスカラ座のテノールのスタンダードを作り上げていった。(・・・・と私は感じています) その後もスカラ座を頂点にイタリア・オペラの黄金期は続き、デル・モナコ、コレッリ等横綱歌手を筆頭に、大関・関脇など三役級の多くの歌手たちが排出されて行きました。 しかし、リリカの神様の我々人類への最後のプレゼントになったのがルチアーノだったと感じています。それ以降は再びスタンダードは失われていったように感じます・・・・残念です。 とは言え・・・・、カストラートに源流を汲むベルカントの歌唱スタイルの半分は歌い継がれて来ています。 胸声~頭声で歌うソプラノ、メゾ・ソプラノ、アルト。女性歌手の歌唱スタイルの中にこそ、ロッシーニ・オペラ、ヴェリズモ・オペラという音楽的な違いこそあれ「胸声~頭声」を駆使するアジリタ歌唱は受け継がれて来ました。 だとすると、男性はどう歌うべきか・・・・・ ロッシーニ時代に「胸声」~「ファルセット」で歌われていたラインを、「胸声」~「アクート」で歌い通す「Hybrid歌謡」こそが、男性歌手が極めるべき最終的なスタンダードであると感じています。 ここが「Hybrid歌唱法」の着地点です。 ベルカント・オペラのアジリタの技法はヴェリズモ・オペラの中でもカヴァレッタとして歌手の技量を問い続けています。デル・モナコもコレッリもアジリタの名手です。カヴァレッタのみならずアリアの歌唱の本質もアジリタであるからこその歌の上手さなのです。 諦めるのはまだ早い! 「アクートはファルセットの高音域まで広がるのです!」 |
【レギュラー・レッスン】 (Teams対応) |
毎月2回(1回も可)の定期レッスン。クラシックのみならず様々なジャンルの歌手、ヴォーカルの方々が受講中。 Teamsにも対応、遠方の方はご相談ください。 |
【Hybrid歌唱・アクートセミナー】 (Teams対応) ご都合に合わせた不定期レッスン(単発) |
レッスンではアクートの原理・・・・つまりファルセットの声帯の鳴らし方を指導します。後はそれぞれ皆さんが個人個人の修練の中で磨きをかけて行けるように単純明快にアドバイスいたします。基本的に単発で1度きりのレッスンです。詳しくはこちらをご参照下さい。 Teamsにも対応、遠方の方はご相談ください。 |
日本の声楽界の権威のお一人からメールを頂きました。私のHPのアクート唱法に関する記載をご覧頂き、ご感心を頂いての内容でした。 早々にお時間を頂き、お食事をご一緒させて頂きながら「歌談義」に花が咲きました。 私の母校(洗足学園音楽大学)で長く教授としてご活躍していらした松尾篤興名誉教授からのお誘いでした。勿論、私が在学中・・・かれこれ30年以上前になりますが、その当時から教授としてご活躍の先生です。ただ、私自身直接的にはご教授頂いた時期や面識もございませんでした。本当に偶々・・・と言うご縁でした。 この度、松尾先生が執筆された著書の中でアクートに関する記載に、私のアクートに関するコンセプトを引用して頂ける機会を頂き大変光栄に、また嬉しく感じております。 歌唱法、発声法に関しては百人百様ある中、共感して頂けたこと自体・・・私には大変な驚きとそれを上回る喜びでした。 「非常に分かり易い!」・・・お会いして最初に頂いたお言葉です。嬉しかったですね・・・・今月の23日に発行されたばかりで、私も昨日から読み始めたばかりです・・・(*^^)v 松尾先生が芸大に入学されて、同窓の東敦子先生がイタリアのパルマ音楽院へ留学され・・・・、主流だったドイツ歌曲からイタリアベルカントへの過渡期のエピソードなど・・・。発声本としてだけではなく、大変楽しく奥深い内容となっております。是非ご覧頂きたい一冊です。 |
アダモ・ディデゥール(バス) 曲終わりのアクートは驚愕です
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国分 博文(バリトン) アンサンブル・ヴォッリオ主宰。福岡県久留米市出身。洗足学園大学(現、洗足学園音楽大学)音楽学部声楽科卒業、安部順子(旧姓 佐野順子)氏、故 安部嘉伸氏に師事。1996年~1999年、イタリアのローマに留学、Eugeno Lo Forte、Laura Didier Gambardeellaの両氏に師事。1997年夏、イタリアのラツィオ州におけるLago di Bracciano音楽祭参加。1999年6月、ローマの聖エリージオ・デ・フェラーリ教会でリサイタルを行う。第3回「長江杯」国際音楽コンクール入賞。第9回太陽カンツォーネコンコルソ入選。2003年にアンサンブル・ヴォッリオを結成、首都圏を中心に全国各地で活動中。その音域の広さからコンサートではバリトンからテナーのアリアまでカバー。 |
【お問い合わせ】 ライブ・コンサート企画 “Voglio(ヴォッリオ)”. ライブ・コンサート企画 子供向けコンサート 小・中・高等学校向け芸術鑑賞会・張 ・ 訪問演奏 ベルカント・セミナー 出張レッスン等、お問い合わせは下記事務局までお気軽にご連絡下さい。 現在、福岡を拠点にレッスン展開中 福岡県久留米市荒木町荒木1459-6 アンサンブル・ヴォッリオ事務局 電話 980 -1026-9117 E-mail concert@voglio.org |